LOVE×LOVE×LOVE





「そっかぁ…。まぁ、頑張って」



呟くように言う奈々の目はドンマイと告げていて、明らかに私を哀れんでいる。





「じゃっ、あたしはお先に帰るわ」


そう言い終わると、カバンを片手に奈々は席を立った。


『うん。じゃあ、奈々。また明日』


「バイバイ、奏」



別れを告げながら、ひらひらと片手を振って、奈々は教室を後にした。








ふと黒板の斜め上に掛けてある時計を見ると、その針は11:20を指している。



委員会は11:30からだ。



私は深いため息を吐いて、図書室に向かった。







゚*+。+*゚*+。+*゚*+。+*゚*+。





ところ変わり、ここは図書室。


只今、私は図書委員の代表的仕事、図書整理をしています。



と言っても基本、ここの本は普段から綺麗に整理されているから、少し直すだけでいい。




の、だが………やっぱりと言うべきか、男子生徒がいる。



当たり前と言われれば、それまでだけれども。




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