笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
あたしは適当に準備をすると、汰一に声をかけた。

汰一はと言うと、特にリアクションすることもなく、寮を出た。


「ま、待ってよ汰一っ!!」

「早く来いのろま。」

「なっ…!!」


小走りで汰一に付いて行くと、汰一は駐車場に向かった。


「ちゅ、駐車場?」

「俺はお前らと違って成人済みだからな。」


と言って車の鍵を開けた。

そっか…20歳だし…稼いでるから車持ってても不思議はないか。


「乗れ。」

「は、はいっ。」


ヤバイ、こういうの初めてだから、緊張するーっ。

あたしは後部座席に乗ろうとドアに手をかける。
< 135 / 633 >

この作品をシェア

pagetop