笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「助手席。」

「え?」

「早く乗れ。」


と言って、汰一は運転席に座った。

助手席…いいのか。
ダメなもんだとばかり…。


「…で、どこに行くの??」


エンジンをかけ、アクセルを踏む汰一に聞く。


「適当。」

「なっ…!!」


あたし今、確かにショックを受けたよ。


「ただ、お前に聞きたいことがあったんだよ。」

「え…?」


学校を出て、郊外方面へと車を走らせる汰一。


「あたしに聞きたいこと…って何??」

「スキャンダルのことだけど。」


と、赤信号で止まった瞬間に、あたしの伊達メを取る。


「コウの双子の姉として、ってこと。」
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