笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
目の前に広がる東京の夜景。


あたしはただ、何も言えずにいた。


「…帰るか。」

「うん??」


まさか、今のを聞くためにわざわざ寮から出たの…??


「いいの?? もう帰っちゃって…。」

「別に特に用はないしな。」


やっぱりそうなんだ…。


「なんだ、買い物でも行きてぇのか?」

「えっ…。」


汰一って…気が利く…のかな。
いや、別に買い物に行きたい訳じゃないけど…。

ちゃんと気にかけてあげれる…それって、大事だと思う。


「まぁ、行きたいとか言われても行かねぇけどな。」

「えっ!?」

「当たり前だろ、俺は日本のトップアイドルだぞ??」

「あ、そっか…。」
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