笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
☆汰一 side☆


俺は車に乗ってシートベルトをする。


「ねぇ、メガネいつ返してくれるの??」


そう虹姫に言われて、自分がメガネをかけたままなのに気付く。


「ほらよ。」


エンジンをかけながら虹姫にメガネを返す。


「ありがと。」


それからは特に会話もなく、学校に戻った。


「先に寮行ってろ。」


と、駐車場に向かう途中で虹姫を降ろす。


「寮で待ってるね。」

「あぁ。」


虹姫が寮に入ったのを確認すると、車を止めに駐車場に向かう。

車を止めてエンジンを切ると、俺は言った。


「何が目的だ??」


と、独り言のように。
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