笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「…いつから気付いてたの??」

「最初から。 香水の臭いがする。」


俺がそう言うと、ソイツは姿を現した。


「ちぇっ、上手く隠れたつもりだったのに。」


とナカがこぼす。

そう、俺の車に隠れて乗り込んでいたのはナカだった。


「で、お前はなんでこんなことしてんだ??」

「…汰一、本当は気付いてるんでしょ??」

「…あぁ。」


ナカの言いてぇことは分かった。


「俺はこれから一仕事ある。」


俺はケータイを取り出し、電話帳から目的の電話番号を探し出す。


「だから、先に帰ってろ。」

「…何する気? 今日の分の仕事はもう終わったでしょ。」
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