笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「な、ナカ?!」

「何ーっ??」


ナカはあたしを引っ張って走ると、そのまま1位でゴールした。

だけどもちろん、辺りは騒然としていて。


「ナカ…何…。」


あたしは息を切らしながら途切れ途切れに話す。


「分かんないのぉ?」


とナカが顔を歪ませる。

分かりません。


「だーかーら、僕は虹姫が好きなのっ。」

「…。」

「分かった!?」


照れもせず、そんなことを平然と言うコイツは…いったい誰…。


「僕と付き合ってよっ、虹姫!」

「え…あ…うん…。」


そう返事をすると、ナカはあたしに眩しい笑顔を向けた。
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