笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「…嫌みか?」

「ち、違います。」


そう言うと、虹姫は俺の手を引いて、屋上を後にした。


校庭に戻ると、真っ直ぐナカと虹姫の友達の所に連れていかれる。


「おかえりー、虹姫ー。」

「ただいまー、都っ。」

「虹姫ぃーっ!!!」


と虹姫の名前を呼びながら虹姫に抱き付くナカ。


「汰一に何もされてないっ!?」


人の女に手ぇ出すほど飢えてねぇよ…。


「当たり前じゃんっ♪」

「よかったぁー!!」


ナカは、そう言うと同時に、俺を睨んだ。

…敵対心剥き出しか。


「…虹姫。」

「はい??」

「昼になったら起こしに来い。 さっきの場所で寝てる。」
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