笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
☆ナカ side☆


「ちょっと、汰一っ!!!」


そう僕の隣で叫ぶ虹姫。


「あーあ、いいなぁ虹姫。」

「都、あたしと変わる??」

「いや、うちは遠慮しとくわ。 見てる方が楽しいしね♪」

「裏切り者…。」


僕はじっと汰一の背中を睨み付ける。

何考えてんの? 汰一。


「そういえばさぁ、虹姫。」

「ん??」

「マミとコウのスキャンダルって、どうなったの??」


その言葉を聞いて、僕の肩が少し跳ねる。


「そういえば…なんか無くなっちゃったねぇ。 霧のようにサーッと消えちゃった。」


僕はあの日の、車内での会話を思い出す。


“…虹姫は…コウは、俺が守る。”
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