笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
汰一は…何をしたんだろう。
あの時の電話の相手は、恐らくマミだ。


「ねぇナカ。 何か知ってる??」

「えー、ううん~??」


虹姫には、言う必要、ないか。


「まっ、無事解決ってことでいいかなぁ☆」


ううん、必要ないんじゃない。

言っちゃ、いけないんだ。
僕の五感すべてが、僕にそう、言ってるから。


今言ったら、間違いなく後悔する。


「ナカ…? なんか眉間のシワすごいよ??」

「なーんでもなーいよっ♪」


僕は、虹姫が好きなんだもん。
誰にも…渡したくない、取られたくない。

だから…きっと、これでいい。
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