笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「っ…。」


拳に力を込めるナカ。


「なんだよ。 殴らねぇのか?」

「っ…!!」


殴れるわけがない。
顔が売りなのに、顔に傷が付いたら…。


「殴れるわけねぇよな。」


ナカがグッと歯を食い縛る。


「離せ。」

「…っ。」


ナカは汰一を突き放すと、部屋を後にした。


「…彰。」

「??」

「ナカを頼む。」

「…あぁ。」


なんだよ、俺にフォロー任せちゃって。
そんなん頼むくらいなら、最初からあんなことするなよ…。
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