笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
それだけは避けたいあたしは、マミの方を向き直って、あたしの口元に人差し指を持っていく。


「そんなこと言ってる場合じゃないでしょっ!?」


と、尚もギャーギャーと騒ぐ。

マズイってこれ!!!


-ガチャッ

災難とは続くものでして、虚しくも、再び楽屋のドアが開いた。


「おっ、おうっ、ま、マミちゃんじゃんっ…。」


あろうことか、楽屋に入ってきたのは、彰だった。


「うわー、コウが着替えてんの初めて見…た…。」


女嫌いの彰だから、あたしに助けを求めたつもりだったんだろう…。


「…そ、そういえばコウ、女装の趣味があるって言ってたよなっ!!」
< 224 / 633 >

この作品をシェア

pagetop