笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「俺男に1万☆」


と彰。

途端に、あたしを除く3人に睨みを効かされる。


「す、すんません…。」


まぁ、女嫌いの彰からしたらあたしには女であって欲しくないんだろう…。

あれ、でも女の方が好都合なんじゃ…。


「…俺…いや、あたしは女、です。」


膝の上でギュッと拳を作り、俯いた。

そんなあたしの手を、横からナカが握る。


「女…。」

「コウ…じゃないの??」


と各々に驚きを隠さない彰とマミ。


「コウは…存在しない。」


とあたしは静かに言う。


「あたしは、双子じゃない。 一人っ子。」
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