笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
覚悟を決めて、ちょっとずつ話す。


「双子っていうのは、私のお母さん…事務所の社長がついた嘘なの。」

あたしはカバンの中から、カツラと伊達メを取り出した。


「「!!」」


それを見た彰とマミが息を飲む。


「マミは知らないよね。 あたしの本名は小林 虹姫。 早水学園高校の1年。」

「虹姫…コウは芸名ね…。」

「うん。 騙すつもりはなかった。 さすがにあのスキャンダルはマズイと思ったけど…。」


あたしはカツラと伊達メを握りしめながら続けた。


「仕事のときはコウ。 私生活は虹姫。 そう、使い分けてきた。」
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