笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
さっきまであたしの手を握り、安心してと伝えてくれていた手は安易に離れ。

この間まで“好き”を告げていた口は今は“別れ”を告げ。


3年という目標は、呆気なく崩れた。


あたし、遊ばれてたのかな。

不意にそんな思いが過る。


そんなとき、あたしの肩に置かれた手。その手に力が籠ったかと思うと、グッと引き寄せられた。


「じゃあ俺がもらっても構わないですよね、社長。」

「ふぇっ??」


何が起こったのか、付いていけなかった。

あたしを引き寄せたのは、汰一だった。


「汰一…??」


思わず名前を呼ぶ。
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