笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「どうしてナカがアンタの足の捻挫に気付いたのかしら??」

「ナカが気付いたからじゃ…。」


あたしがナカの方を見ると、ナカはそれに気付いて目を反らした。


「汰一がナカにさりげなく教えたからよ。」

「!!」

「体育祭で、ナカが公開告白したのに噂にすらならなかったのはなんでかしら??」


あたしはもう、口を開くことすらできなかった。


「汰一が素早い行動を起こしてくれたからよ。 私への連絡、その他諸々だけど。」

「朱音さん、ストップ。」


お母さんを制止したのは、汰一だった。


「なんでよ、汰一っ。」

「ここからは、俺が話す。」
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