笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「!!!」

「…なんてな。」


…あ。


「汰一の匂い…。」


そっか、昔嗅いでた匂いだから懐かしかったんだ…。


「変態かお前は。」

「ち、違うけど…懐かしい匂いだなって。」

「お前家来るとずっと俺にくっついてたからな。」

「…そうだっけ。」


忘れた…。


「まぁいい。」


って言いながらあたしを抱き締めた。


「…昔、よくこうして寝た…よね??」

「あぁ…。」


あたし、汰一から離れたくなくて、よく抱き付いたまま寝たんだよね…。

それを思い出して、汰一の背に腕を回す。


「汰一。」

「ん?」

「…いろいろ、ありがと、ね…。」
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