笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「汰一っ。」


振り向けば、汰一がいた。


「気を付けろ。」

「…何が??」


もちろん、女だってバレないようにってことなんだろうけど…。


「こうなったら俺はフォローしきれねぇし。」


そっか、あたし、今まで汰一に助けられてただけで、女だってバレそうになったことってたくさんあるんだ。

…あくまであたしの予想だけど。


「…何より、大輔はいい奴だ。 だけど、その分洞察力に優れてて勘はかなりいい。」

「…分かった。」


そんな汰一からのせっかくの忠告も虚しく、撮影終わりにあっさり大輔さんに捕まってしまった。
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