笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
汰一はそう言いながら歩き出した。


「あと、俺のモンに手ぇ出すな。」

「汰一…。」


うわっ、恥ずかしすぎる!!!

あたしと汰一は、そのままスタジオを後にした。


汰一の車の中で、あたしは固まっていた。

どうしよう、忠告されてたのに…。


「虹姫。」

「は…はい…。」

「なんもされてねぇか…?」

「えっ…。」


怒られるかと思った…。


「う、うん、ちょっとお腹に手が当たっただけ…。」

「そうか。」


…あたし、また汰一に助けられちゃった…。


「…怒らないでくれ。」

「え??」

「大輔はいい奴だ。 それに、この仕事も誇りをもって一生懸命やってきた。」
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