笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
☆汰一 side☆


風呂からあがってリビングに行くと、呆然と立ち尽くすナカがいた。


「ナカ?」


声をかけると、肩をビクつかせて俺を見た。


「汰一…僕どうしよう…。」

「は?」


意味が分からない…。


「僕っ、虹姫にひどいことっ…。」


と半泣きになりながら言う。

虹姫…??


「泣くんじゃねぇ、男だろうが。 女かお前は。」

「だって…本当に僕最低!!!」


そんなナカの様子を見て、だんだんイライラしてくる。

女々しいのは嫌いだ。


「だって虹姫、絶対泣いてたっ。」

「はっ…??」


泣いてた…?
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