笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「は? アホか。」


そう言ってあたしの頭をグリグリと撫で回す。

い、痛い…。


「ってゆーか前っ!! 事故ったらどうすんの?!」

「見てる。 見てないのはお前だ。」

「!!」


確かにあたしは汰一をガン見してたけどさ!?


「…お前こそ妬いてんじゃねぇの?」

「へ??」


ニヤッと笑う汰一。

…おうふ。 そんなつもりは。


「…そんなことはないよ。 うん、断じてない。」

「へー。」


ってゆーかなんだあたしたち。 カップルの会話じゃない気がする。


「着いたぞ。」

「あ、本当だ。」


あたしが車から降りようとシートベルトを外したとき、汰一に腕を捕まれた。
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