笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
汰一の優しい言葉に、涙腺が完全に崩壊する。


久しぶりに、声をあげて大泣きした。

確かに辛いこともあったけど、なんでここまで泣いたのかは謎。


「思春期真っ只中だな…。」


そっか、思春期…思春期だからか…。


「若いもん…。」

「ふっ…。」


汰一は少し笑うと、あたしをちょっと離した。

はっ…この雰囲気はっ…。


「だ、ダメダメっ!!」


と言いながら、あたしは汰一に抱き付いた。


「ナカとケジメつくまではチューもなしっ!!」


そう、あたしが汰一への想いに気付いた日、そう約束したの。


「はぁ…。 生殺し…。」

「?? 生…??」

「思春期のガキは知らなくていい。」

「な゙っ…!!!」
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