笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「じゃあ、汰一が倒れたのも考慮して、レッスンは1週間休みね。 皆ももうこんなことが起こらないように、しっかり休んでおきなさい。」


その言葉で、今日は解散になった。

「汰一…。」


レッスン用の部屋の隅に横になり眠る汰一にそっと声をかける。


「解散になったよ、帰ろう。」


風邪の汰一を起こすのは申し訳ないけど、そうしないと寮まで連れて帰れない。

今、あたしたちの周りには彰とナカとリサ、あゆかちゃんしかいない。


「っ…コウ…?」


目を開けて呟くように言う。

今のこの状況でコウって名前が出てくるのがすごい…。 見上げたプロ根性だ。
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