笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「ねぇ、汰一。」


汰一を見るあたしは…どんな表情をしてるんだろう。


「リサさんと汰一って、どういう関係…??」


聞いてしまった。 この際、当たって砕けろだ。


「…さぁな。」

「はっ!?」

「時が来たら教える。 それまでは言わない。」

「なんでっ?! そんなやましい関係なのっ!?」


あたし何言ってんの…―。


「はぁ? アホか。」

「アホじゃないもんっ。 なんで隠すの??」

「…お前には関係ないからだ。」

「っ…。」


何それ何それ…っ!!!


「もう汰一なんか知らないっ!!!」


そう言い捨てると、あたしは部屋に行き、カツラを被って伊達メをかけた。
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