笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「虹姫ちゃん…??」


あたしは玄関に置いておいた荷物を掴んで、そのままリサさんを押し退けて外に出ると、そのまま正門まで走った。

後ろで、リサさんがあたしを呼ぶ声が聞こえた。


正門に行くと、すでに1台の車が停車していた。

大輔さんだ…―。


あたしが車に乗り込むと、大輔さんは車を発車させた。


「どうした?? コウくん。」

「今は虹姫ちゃんっ。」

「ゴメンゴメン、虹姫ちゃん☆」


あたしはそんな大輔さんを尻目に、溜め息を1つ吐いた。


「で、どうした??」


適当に車を走らせながらあたしに聞く。


「…汰一とケンカして家出してきた。」

「はぁあ?! なんでだよっ。 この間まで“俺の女だから”…とか言っちゃってたのは誰だよ。」
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