笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
☆虹姫 side☆


「はぁ…。」


何さ、もうっ…!!


「虹姫…??」

「何?!」

「あのっ…ケータイ返してくれません??」

「はいっ。」


大輔にケータイを押し付けるように返すと、あたしはソファにドカッと腰掛けた。


「………なぁ、虹姫。」

「何??」


不貞腐れながら答える。


「…虹姫は、本当に帰りてぇのか??」

「…帰りたい。」


はーあ、と溜め息を吐くと、大輔はあたしの隣に座って、あたしの肩に腕を回してきた。


「なぁ、汰一のどこにそんな惚れたわけ?? 止めとけば??」

「ヤダっ。」


あたしは、汰一が好きなんだもん…。
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