笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
あたしとマミはそのまま大輔を残してマンションから連れ出されると、男たちの車に乗せられた。


「虹姫っ…。」


あたしにしがみつきながら震えるマミ。


「大丈夫。」


あたしはマミを抱き締めながら呟いた。

過去にこういう経験がないわけじゃない。


「虹姫…―小林 虹姫か。」

「…まぁ。」


お父さんとお母さんが早水に通っていた頃、早水は金持ち学校だった。

要するに、小林家とお父さんの実家である矢川家は金持ち。


あたしはいわゆるお嬢様に当たる。 ついでに、お母さんが芸能事務所なんか経営してるから…―。
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