笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「勘違いすんなよ。」

「…何を勘違いするって言うの?」

「俺らは別に身代金目当てじゃねぇってことだ。」

「…。」


身代金目当てじゃない…?? じゃあ何が目的…??


誰も口を開かなくなり、沈黙が続く。

気が付けば県外の住宅地の中だった。


「降りろ。」


男たちの指示で、車を降りる。

目の前にはマンション。


「このマンションだ。」

「…あなたたちの家なの??」

「まさか。」


そのままエレベーターに乗り、ある一室の前で止まった。


「この部屋だ。」


…今頃、警察が動き出してるのかな。

汰一には連絡、入ったのかな…。
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