笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「確かにさっき、“お客さん気分”でいいと言った。 だが、気分だ。 お前たちは“お客さん”じゃねぇ。 誘拐犯に誘拐された“人質”なんだよ!!」

「っ…。」


すっかり怖じ気付いたマミを抱き締め直しながら、シンを睨んだ。


「そんなの知らないわよ!! 早く帰しなさい!!」


ビビってなんか、いられない。

だって、こんな騒ぎ…。


「…はぁ。 物分かりはいいかと思ったんだけどな…。」


と溜め息を吐くと、シンは静かに、ゴロウさんとライさんに指示を出した。


「ゴロウ、シン、黙らせとけ。」


ゴロウさんとライさんが近付いてくる。


「いっ……嫌ぁぁあぁあっ!!!」
< 354 / 633 >

この作品をシェア

pagetop