笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「ねぇ、おじさん。」


声を発したのは彰だ。 おじさんと呼ばれた刑事は、嫌そうにしかめっ面をした。

まだ20代後半なんじゃねぇ…?


「なんだ。」

「俺にさ、パソコン貸してよ。」


手や首をコキコキ鳴らしながらパソコンに近付く彰。


「止めろ、彰。 お前が逮捕でもされたらどうすんだ。」

「逮捕上等っ!! 虹姫の方が大事!!」


そう言って笑う彰は、カッコよかった。


「…我々は、なにも見なかったことにしよう。」


そう言って、彰にパソコンを渡す刑事。


「よしきたっ。 話分かるじゃん、おじさんっ♪」


これで虹姫の居場所が分かるのか…?
< 358 / 633 >

この作品をシェア

pagetop