笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「でも…その人がそのスーツを着るって保証はないわけだし…。」


無意味なんじゃ??


「それがそうでもないんだなコレがっ。」


とシン。


「ソイツ、そのスーツが大のお気に入りで、事件の捜査なんかをするときは必ずそのスーツを着用だ。」

「ふーん…。」


こうして話していると普通に友達みたいなのに…。 …早く帰りたい…。 早く汰一に会いたい。 抱き締めて欲しいし抱き付きたい…。

普段はこんなこと思わないのに…。
なんだかすごく、汰一が恋しくてたまらない…。


「汰一っ…。」


誘拐されてから、初めて涙が出そうになった。 初めて、汰一の名前を口にした…。
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