笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
☆虹姫 side☆


「…どうやら、ここでお別れみたいだ。」


ふっと笑って言ったシン。 それが何を物語るかはあたしには分からない。


「もうすぐ警察がここに来る。」


警察…。


「だから、俺らは捕まらねぇよう逃げねぇとな??」


と言いながら、あたしの両手首をロープで縛る。

決して痛くはない。


「見かけだけでもな。 もし間違って共犯とか思われたらまずいだろ。」

「シンたちは…シンたちはどうするの??」


シンたちは驚いた顔をした。

だって…元々、シンたちは悪くないじゃん…。


「俺たちのことは気にするな。」
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