笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
その10分後くらいだった。

ドアが開いて、警察の人と、汰一たちが雪崩れ込んで来る。


「虹姫!!」

「汰一…。」


普段は絶対こんなに取り乱したりしないのに…。

不謹慎なことに、なぜか笑みが零れる。


「虹姫…よかった…―。」


汰一に抱き締められて。

汰一の匂いを胸一杯に吸い込んだ瞬間、
ホッとして、身体中の力が抜けて。


そのまま意識を手放した…―。


「虹姫…虹姫!!」


こんなに慌てる汰一もレアだなーなんて思いながら…。
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