笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
次に目を覚ましたのは、さらに翌日。
あたしとマミが保護された翌々日だった。


「汰一だ…。」

「…はよ。」


次第に頭がハッキリし始める。


「シンたちは…??」

「“シン”…?」


そっか、汰一はシンたちを知らないんだ。

あたしはシンたちについて、汰一に詳しく話した。


「ふぅん…。」

「なんか興味なさそう…。」

「当たり前だろ、自分の女を危険な目に晒した奴のことなんか心配できるか。」

「…そっか。」


確かに愛は感じられるのに。 この胸に残る悲しみはなんだろう。


「…そんなに気になるなら、テレビなりネットなり見ろ。 かなり情報が飛び交ってる。」
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