笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
どうやらあたしは群がる女子たちに跳ね飛ばされ、今こうして群れの外で倒れているらしい。


一方の汰一はと言えば、群がる女子たちには一切構う気はないらしい。


「おい、大丈夫か?」


尻餅をついた格好で呆然としていると、いつの間にか群れを抜け出した汰一が目の前にいた。


「えっ、あ、あぁ、大丈夫。」


びっくりしたぁ…。
早業…。

自然と身に付いたのかな…。


「…悪ぃけど、プライベートだから。」


あたしが立ったのを確認すると、汰一はバッサリと切り捨てた。


「ちょっ、汰一、いいのかよっ??」


仮にもファンだよ相手は!!
…いや、仮にもっていうか…普通に…。
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