笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
そんな美希ちゃんと汰一の何気ない会話を耳にはさんでいた。


「何よー、STARが解散するかもって聞いたとき、すんごい焦ってたくせにー。」

「焦ってねぇし。」


…汰一が焦ってた??


「汰一…焦ってたの??」


と思わず尋ねる。

だってあの話をされたとき…確実に、1番落ち着いてたのは、汰一だった。


「たぶんだけどね、汰一の奴、STARの中じゃ1番焦ってたよー♪」

「嘘ぉ!!」

「朱音ちゃんの所に毎日通って“STARを解散させないでくれ”ーって!!」


と、声高らかに言う。


「ほ、本当??」


と聞くと、汰一は顔を背けてしまった。
その耳は、微かに赤かった。
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