笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
荷物を取りに楽屋に行くと、そこにはもう誰もいなかった。


「あれー、皆帰るの早いんだねー、STARってさ。」

「…そう、ですね。」


いつもなら…もう少し、のんびりして帰るのに。

避けられてる…のかな。
怒ってさっさと帰っちゃったの…??


「よし、行こっか、コウくん。」


と言いながら微笑む芳さん。

さっきまではかっこよく見えていたその笑顔も、今は悪寒を感じさせる。


「……はい。」


これが、恐怖の始まりだった。


「何食べたい??」

「おまかせします…。」

「つれないなー。 まっ、コウくんらしいけどね。」

「??」

「人に遠慮してるとことかさ。」
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