笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「……君のその態度が確証だよ。」

「…??」

「すんごい焦ってるよ。」

「そんなこと…!!」


と言った瞬間、再び芳さんの顔が近付いた。

あと2㎝くらい…。


「汰…一っ…。」


思わず、汰一の名前を呼んでしまった。
ハッとして口を抑えるも、時すでに遅し。

芳さんはなんとも言えない表情で微笑んだ。


「…何か他に言いたいことは??」

「っ。」


芳さんは顔を離すと、何事もなかったかのように食事を再開した。


「……芳さん…??」


思わず拍子抜けしてしまう。


「…虹姫ちゃんさ。」

「はい…??」

「女だってことも……汰一さんと付き合ってることも…バラされたくないよね。」
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