笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
あたしは思わず顔を隠した。

絶対真っ赤だよ…。


「汰一さんに電話しな。」

「なっ…。」


まだ言うの…?!


「でさ、迎えに来てもらいなよ。」

「!!」


芳さん…。


「…うん。」


汰一に電話をかける。


『もしもし。』

「汰一…っ…。」


声を聞いたら、思わず涙が溢れた。
あたしはこの人が、好きだ。


『どうした?』

「っ…迎え来て…。」


そう言うと、フッと、鼻で笑うのが聞こえた。


「あ……もうお酒飲んじゃった??」

『バーカ、お前の帰りが遅くなり初めてから絶酒だ。 …いつでも迎えに行けるようにな。』
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