笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
返せ!!
それからすぐに、汰一はやって来た。
「汰一っ…!!」
思わず汰一に抱きつくと、オデコにデコピンを食らった。
「痛い…。」
「バカ…すげぇ心配したっつの…。」
「汰一…ゴメン…。」
あたしは、なんてバカだったんだろう。
「…説明してもらおうか、芳。」
キッと芳さんを睨む汰一。
「野暮だよね、汰一さんも。」
と壁に寄りかかりながら飄々と言い返す芳さん。
「説明なんて本当はいらないくせに。」
「一応…な。 俺の憶測が全部当ってるとは限らないしな。」
「へぇ…。 まぁ、どこにでもありそうな話だからさ。 あんまり心配する必要もないよ。」