笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
芳さんも言ってたっけ。


「あたしね、汰一のことになると全然態度違うんだって。」

「…そうか?」

「……あたしもよく分かんない。」


2人して顔を見合わせて、同時に吹き出して。

少しだけ笑った。
少しだけ涙の混じった笑い。


笑いが止んだ頃に、汰一があたしの顎を掴んだ。


「っ…。」

「どこまで…許した?」


きっと身体の関係のことを言ってるんだろう…。


「…キスもしてないから大丈夫。 ご飯奢ってもらって寮まで送ってもらってただけだよ。」

「…ならいい。」


どちらからともなく、キスをした。

久しぶりのキス。


空には星が瞬いてて…月が、綺麗だった。
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