笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
寮を出て校舎に向かう途中、校門を振り返ってみた。


「コウくんいないか?!」


と、あたしを探す声が飛び交っていた。
校門には記者が殺到していた。


「はいはい、気にしないの。」


と、前方から声がした。


「!!」

「おはよ、虹姫ちゃん。」

「芳さんっ…なんで!?」


当然のように制服を身に纏った芳さんがいた。


「俺も早水の生徒だからね。 言ってなかった??」

「きっ…聞いてない!!」

「虹姫ちゃんを眺めてるのは、面白かったなぁ。」

「!!!」


なんか殴りたい衝動がっ…!!


「落ち着け虹姫。」

「汰一っ…離してよー!!」

「せめて腹にしとけ。」
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