笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「彰…。」


彰を振り返ると、満面の笑みの彰が。


「彰…っ!!」


思わず彰の首に腕を回して抱きつく。
再び涙が溢れてきていた。


「彰っ…よかった…。」

「泣かしちった、悪ぃな汰一☆」

「しかも彰いい思いしてるぅー。」


あたしは彰から体を離すと、少し微笑んでから……彰のお腹に拳を入れた。


「痛っ…。」

「バカ彰…本当に死んじゃったかと思ったじゃん…。」

「あはは…。」


最悪だよもう…。

涙を拭いながら汰一とナカを睨む。


「もうこんなドッキリしないで!! あたしっ…皆がいなきゃ生きてけないのにっ…。」
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