笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
あたしは自分の足を見て思わず声をあげた。


「ひどいねぇこりゃ…。」


とあたしの隣に座ったナカが言う。

本当にひどい。
真っ赤に腫れ上がってパンパンだった。


「お前、無茶しただろ。」


と言いながらあたしの足に触れる汰一。


「いっ…!!!」


汰一の手が触れた瞬間痛みが走る。


「…バカが。」

「え…汰一…今何か…ってっ、はぁ!?」


あたしは気が付けば、汰一にお姫様抱っこされていた。


「ちょっ、汰一っ…降ろしてよ!!」


顔に熱が集まってくる。


「汰一、待てよっ!!」


と声を荒げるナカ。

ナカ…??
< 87 / 633 >

この作品をシェア

pagetop