笑顔のしるし~SMILE☆STAR~
「そんなはずないよっ!!」


あたしは気が付くと椅子から立ち上がって彰を抱き締めていた。


「あたしは、彰が好きだよ?? 芸能人だからとか、顔が良いからとかそんなんじゃないよ??」

「虹…姫…。」

「初めて名前、呼んでくれた気がする。」

「絶対ぇ気のせいだからっ。」


あたしは彰の背中をポンポンと叩く。


「…彰。 絶対いるよ、ありのままの彰を好きになってくれる人。」

「…サンキュ。」


昔言われたことがトラウマになってたんだなぁ…。


「…あ、あたしの好きは友達の方だから。」

「知ってるから。」
< 98 / 633 >

この作品をシェア

pagetop