意地悪王子とわけありな関係②
二人取り残されて
あたしがきょとんとしてると・・・
____ばこんっ
「いったーーーっ
なにすんのっっ!!!」
真太郎はぐーであたしの頭を殴った。
「お前頭かって~なっ」
「そりゃ石頭だからって
そうじゃなくてっっ
あたし真太郎と付き合ってたっけ?」
「はっ?」
「だってあたしたち別れたじゃんっ!
だからあたしはあんたの彼女じゃないのっ」
真太郎は目を細めてばかを見るように言った。
「お前さ
別れたつもりでいたかしんねぇけど
お前は俺があきるまでずっと
俺のもんだからっ
まっあきるなんてこととーぶんねぇけどなっ」
とーぶんって・・・・
でも
真太郎に彼女って言われてうれしかった。
あんなに病んでたことがいままでさっぱり
なかったみたいに
心が軽くなった。
「仕方ないっ
あたしが彼女でいてあげるわっ」
「おうっ」
真太郎はうれしそうに笑った。