たった一人の親友へ〜another story〜
次の日


貸したタオルは


下駄箱の中に、綺麗に折り畳んで入っていた


教室に入ってさなと目が合う


サンキュッって一言言うと


恥ずかしそうに顔を背けるさな


可愛いなぁ


単純にそう思う自分が恥ずかしい


タオルからはほんのり甘い香水の臭いがして


俺の気のせいかもしれないけど


さなが前より近くに感じられたんだ
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