たった一人の親友へ〜another story〜
俺の剣幕に驚いたのか、いつもより早口でさなは答えた
「あっ。ごめんごめん
ちょっと急な用事ができちゃって」
こんな時まで明るく振舞おうとするさなに
俺の心はチクッと痛んだ
「何だよー。何かあったかと思ったじゃん!
それならいいや!」
「あっ、ちょっと待って!
あの…話したいことが…」
「何?」
「あー……
えっと……」
「何だよー。」
「いや。
うーん。
やっぱいいや!たいしたことない話だし」
「何それ(笑)
まぁいいけど
じゃぁまた寝るからおやすみー」
「また寝るのー?(笑)
はいはい。おやすみー」
電話越しに大きな車の音が聞こえた
向かった先はだいたい見当がついている
こんなことになったのは
きっと神様が俺たちに忠告したからなんだよな
この恋を終わらせる時が来たって
いつまでもうだうだする俺とさなに
忠告してくれたんだ
この時やっと
報われない恋の
傷つくばかりの恋の終着点が
ようやく見えた気がしたんだ
「あっ。ごめんごめん
ちょっと急な用事ができちゃって」
こんな時まで明るく振舞おうとするさなに
俺の心はチクッと痛んだ
「何だよー。何かあったかと思ったじゃん!
それならいいや!」
「あっ、ちょっと待って!
あの…話したいことが…」
「何?」
「あー……
えっと……」
「何だよー。」
「いや。
うーん。
やっぱいいや!たいしたことない話だし」
「何それ(笑)
まぁいいけど
じゃぁまた寝るからおやすみー」
「また寝るのー?(笑)
はいはい。おやすみー」
電話越しに大きな車の音が聞こえた
向かった先はだいたい見当がついている
こんなことになったのは
きっと神様が俺たちに忠告したからなんだよな
この恋を終わらせる時が来たって
いつまでもうだうだする俺とさなに
忠告してくれたんだ
この時やっと
報われない恋の
傷つくばかりの恋の終着点が
ようやく見えた気がしたんだ