たった一人の親友へ〜another story〜

俺に彼女ができたって


さなに彼氏ができたって


俺の中心はさなであり


さなの中心は俺だった


思えば


俺達はお互い愛に飢えていたんだ


小さい頃から誰かに愛してもらいたくて


必要としてもらいたくて


だけど愛する方法を知らない俺達は


傷つけ合うばかりで


結局は何も得ることができなかった


好きなのに


大好きなのに


愛してるのに


俺達にはどうしても違う道を選ばなくちゃいけない理由があったんだ


負担になる恋なんて


相手に重荷になる恋なんて


恋じゃない


それは真実の愛とは言えない




俺は


今も


昔も


さなのことが好きで


好きで


好きで


大好きで


狂おしいくらいに君が愛しい


恋をすることも


恋の意味も


人を愛することも


恋を失うことも教えてくれたのは、全部さなだったね







なぁさな


今も君の心に俺は生き続けているかな


もしそうなら


俺は少しでも救われるんだよ