たった一人の親友へ〜another story〜
その日はさ


今思えばすんげー良い思い出で


一言で言えば


まじで楽しかった


さなが笑ってる


ただそれだけのことで喜んでる俺は


本当に純粋で


単純だったなー


その日さなが俺に言った


「翔…。
あたし、今すっごく楽しいよ」


笑顔で


そう俺に言った


嬉しかったよ


嬉しすぎて、涙が出るくらい


“さなちゃぁん。
それ俺のおかげでしょ?”


なんてさなをからかったのは


涙なんて格好悪くて見せたくなかったから




これは今でも秘密だけどね
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